ナツフウキンチョウのひな
ダンナと出かけたら、うちの前の通りをまっすぐ行ったところで、「あ、鳥」とダンナ。私は見てなかったんだけど、ミラーで後ろを見ると、確かになんかいる。道のど真ん中に。ダンナはそのすぐ横を車で通り抜けたようで、でも動かなかったと言う。
あんな道のど真ん中じゃあ、車に轢かれるの、時間の問題。戻ってってレスキューしようか? と言ったら、うんと言うので、私だけ降りて戻った。
こんな感じで、うずくまってる。トリミングして拡大。
うぐいす色の、けっこうきれいな鳥。尾が短いから、まだ雛かもな。にしてもここは公園からはけっこう遠くて、周りには垣根とかはあるけど……どこから来たんだ。
とりあえず、近付いてって、両手で包み込むと、あっさり捕まった。ただし、左親指の腹を思いっきり噛まれたw
どこに返してやろうか迷ったけど、手近でまあまあ葉の茂っている垣根の上に。
あとから写真を見たら、くちばしからなんか垂れてる……。ご飯の食べかすか、それともどこかにぶつかって内臓をやられているのか? わからないけど、しょうがないね、野生動物は自然に任せるしか。
あとで、鳥類図鑑を見て探してみたら、たぶんナツフウキンチョウ(学名Piranga rubra、スペイン語名 tángara roja migratoria)じゃないかと。オスは鮮やかな赤だけど、メスと幼鳥はこんなうぐいす色。そして、この辺にも分布してるらしいし。ウィキページの分布図だと、ここらは渡りの途中に通るだけの感じだが、こちらのページの分布図を見ると、この辺にもぎっしり目撃情報があるし。
フウキンチョウと言えば、だいぶ前に図書館で赤いオスを見たっけ、と過去記事探すと、あったあった。
このときの記事では、Piranga ovivacea と書いてるけど、どうかな。今見ると、P. rubraのオスのようにも見える。
渡り鳥のようだけど、雛がいるってことは、この辺で繁殖してるんだよね。何とか無事で、巣立ってくれるといいけどな。