南国の隅っこ(新)

メキシコ南部の田舎町でカメとイグアナと犬と猫と鳥と暮らしてます。日々の記録。

ナツフウキンチョウのひな

 ダンナと出かけたら、うちの前の通りをまっすぐ行ったところで、「あ、鳥」とダンナ。私は見てなかったんだけど、ミラーで後ろを見ると、確かになんかいる。道のど真ん中に。ダンナはそのすぐ横を車で通り抜けたようで、でも動かなかったと言う。

 あんな道のど真ん中じゃあ、車に轢かれるの、時間の問題。戻ってってレスキューしようか? と言ったら、うんと言うので、私だけ降りて戻った。

 

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 こんな感じで、うずくまってる。トリミングして拡大。

 

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 うぐいす色の、けっこうきれいな鳥。尾が短いから、まだ雛かもな。にしてもここは公園からはけっこう遠くて、周りには垣根とかはあるけど……どこから来たんだ。

 とりあえず、近付いてって、両手で包み込むと、あっさり捕まった。ただし、左親指の腹を思いっきり噛まれたw 

 

 どこに返してやろうか迷ったけど、手近でまあまあ葉の茂っている垣根の上に。

 

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 あとから写真を見たら、くちばしからなんか垂れてる……。ご飯の食べかすか、それともどこかにぶつかって内臓をやられているのか? わからないけど、しょうがないね、野生動物は自然に任せるしか。

 

 あとで、鳥類図鑑を見て探してみたら、たぶんナツフウキンチョウ(学名Piranga rubra、スペイン語名 tángara roja migratoria)じゃないかと。オスは鮮やかな赤だけど、メスと幼鳥はこんなうぐいす色。そして、この辺にも分布してるらしいし。ウィキページの分布図だと、ここらは渡りの途中に通るだけの感じだが、こちらのページの分布図を見ると、この辺にもぎっしり目撃情報があるし。

 

 

 フウキンチョウと言えば、だいぶ前に図書館で赤いオスを見たっけ、と過去記事探すと、あったあった。 

animalesmx.hatenablog.com

  このときの記事では、Piranga ovivacea と書いてるけど、どうかな。今見ると、P. rubraのオスのようにも見える。

 渡り鳥のようだけど、雛がいるってことは、この辺で繁殖してるんだよね。何とか無事で、巣立ってくれるといいけどな。