南国の隅っこ(新)

メキシコ南部の田舎町でカメとイグアナと犬と猫と鳥と暮らしてます。日々の記録。

カメの絵本

 今日はもう充分カメ尽くしだし、と思ったけど、明日は獣医さんとこのカメを連れてきてくれる予定!!!

 なので、そうなったらまたまた書きたいことが増えるだろうから、今日のうちに済ませておこうと。


 今朝コメント欄でいろいろカメと猫の動画を紹介していて思いだした、子供のころ持ってた絵本。タイトルが思い出せなくて気になって、検索したら見つかった。文字なしの絵だけだと思ってたけど、実はちゃんと文章もあったらしい。でも、絵だけで充分理解できる内容なのも確か。


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 これこれ! 『いたずらこねこ』。この緑色のシンプルな表紙のとおり、中もリアルな繊細な絵で、細長い見開きの左端に池があり、舞台のように、これはページを繰っても動かない。その舞台の上で、猫とカメが行き来するだけなんだけどね。


 当時は猫とカメがどんな行動を起こすかなんてことまったく知らずに読んでいたけど、今こうしてネット動画でいろいろ見ていると、これはものすごくリアルな出来事なんだろうと思えてくる。

 特に、この動画は、まんま。


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 猫が池に落ちないだけで。

オラシオ・キロガの短編

 この絵本を探していて、カメの絵本として引っかかってきたのが、ウルグアイ人作家オラシオ・キロガの作品。

 キロガは短編の名手として有名で、私も語学コース時代からものすごく感銘を受けたものだった。で、そのキロガのやや子供向き短編集に『ジャングルブック』……じゃないけど、『ジャングルのお話』みたいなタイトルのがある(Cuentos de la Selva)。動物の話なので、私はかなり初期に読んでいた。

 その短編集のなかの『大きなカメ(La Tortuga Gigante)』というのが、日本では『かめのおんがえし』(!!!)というタイトルになって翻訳されているらしい。


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 これを私が読んだのは1995年(11月4日購入、読了、とあるので、買った日のうちに読み終えたらしい)、どんな話だったかさっぱり記憶に残ってなかったので、今日また引っ張り出してきて読んでみた。

 なーるほど、カメの恩返しだわ~。


 この本、絶版で古本しか手に入らないようなので、簡単にあらすじ説明しちゃうと(最後まで書いちゃいますよ)。


 ジャングルで暮らしていた男がある日、池のほとりでカメを襲っているトラを発見、トラを撃ち殺して皮をはぎ、次に(自分もすごくお腹を空かせていたので)カメを食べようと近寄ったが、トラに傷つけられたカメの様子を見ると哀れになってしまい、一枚しかないシャツを裂いて傷の手当てをし、せっせと世話をしてカメを元気にしてやった。

 カメがすっかり元気になったころ、今度は男のほうが熱病にやられ、起き上がることも困難に。ああ、おれはひとりでこんなところで死んでいくのか、と呻きながら熱で気を失った男に、カメは今度は自分の番だと、水を飲ませ、食べ物を運び、看病する。それで少しは持ち直したが、意識を取り戻した男は、きっとまた熱がぶり返して死んでしまう、ブエノスアイレス(キロガはウルグアイ人だけど、アルゼンチンでも作品を発表していたようで、これもそのひとつかも)まで行ければ、治療を受けられるのに……と嘆きつつ、また意識を失う。

 それを聞いていたカメは、そこらからツルを取り、男の体を落ちないよう自分の甲羅に結び付けて、ブエノスアイレスに向けて歩き出す。看病しつつ、何日も歩いたが、カメも疲労困憊、倒れてもう一歩も歩けない、となったところへネズミがやってきて事情を尋ねた。

 事情を知ったネズミは笑って、ブエノスアイレス、すぐそこじゃん、と言う。それを聞いて勇気百倍、カメはもう一度力を振り絞って町まで到着。町では男の古い友人だった動物園の園長がいて、カメと男を手当てし、ふたりとも命をとりとめ、そしてカメは動物園の広い庭でゆったりと暮らし、男はそのカメを毎日訪ねて仲良く過ごしましたとさ。


 という、まあ何ということもない話なんだけどね。この『ジャングルのお話』には、こんな感じで人間と動物が難なく意思疎通する話が満載(だったと思う)。カメの話はこれだけだけど。


 カメが出てくる小説と言えば、真っ先に思い浮かぶのはミヒャエル・エンデの『モモ』が定番? うちのダンナも例に漏れず、カメンコの名前を決めるときまず挙げたのが「カシオペイア」だったよw 

 あと、私はジェラルド・ダレルギリシャのコルフ島で送った子供時代を描くシリーズに出てくるカメ(ギリシャだからギリシャリクガメ?)アキレスも好きだった。井戸に落ちて死んじゃうという不遇なカメさんでしたが。


 他にもいいカメの物語があれば、いろいろ読んでみたいものです。


単なる愚痴だけど

 ふと自分のブログを見たら、見慣れないものが。なんでアドセンス広告出てるの? 出ない設定にしてるよね? と確認してもなってるし。

 はてな日記のお知らせのところを見ると、「今日から」ポイント制度なるものが導入されたらしく、それによると、アマゾン商品を紹介したり記事を書いたりするとポイントが溜まるらしい。で、それをやると、アドセンス広告が出るらしい。詳細はこちら。要するに、アフィリエイトじゃないのか?


 いやいや、申し訳ないけど、商品を売る目的で紹介してるんじゃないから。ポイントとか、もらえるならもらうけど、広告表示してまではいらないですし。


 それにしてもまあ、今日から始まったプログラムに、めったに紹介なんかしないアマゾンリンクを今日に限って使っちゃうとはねえ。

 ま、機能変更のお知らせを見に行って一番上に情報があったんだからラッキーでもあるか……。

 広告表示しない設定にしておきました。