南国の隅っこ(新)

メキシコ南部の田舎町でカメとイグアナと犬と猫と鳥と暮らしてます。日々の記録。

短毛丸(桃花)、開花

 つぼみが急激に伸び始めていた短毛丸(だと思っていたサボテン)、5月10日の朝10時過ぎ(サマータイム中なので実際の時刻は9時過ぎ)にはさらに伸びていた。


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 ふたつ同時に開くかと思っていたけど、ここに来て差が出はじめ、ひとつが先に開きそうに。つぼみがほっこりと膨らみつつあるので、いよいよ今夜か!?

午後3時前

 つぼみがいっそう膨らんできた。


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晩の11時

 犬の散歩から帰り、シャワーを浴びて、どうなったかなと見ると、開きかけ。ポーチの電球とフラッシュで撮ってみた。


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 でもフラッシュだとどうしてもアップにはできないし、細部が飛んでしまう。ダンナの部屋の電球が一番明るくて自然光に近い色なので、そこへ持ち込んでいろいろ撮ってみた。


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晩の12時前

 うーん、眠くなってきた(今日は猛烈に暑い日でくたばっていた)んだけど、あんまり開いてくれないなあ。さっきより少しは開いてるんだけど。


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 というわけで、ここで諦めて就寝。明日の朝早く起きて見ればいいや、と思った。

翌朝6時半

 いつもの時間に目が覚めてそのままの格好で窓から前庭を見たら……あれえ、なんか昨日寝たときとあんまり変わってない?

 ともかく服を着てから外に出てじっくり見たら、ガクが開いてちゃんと咲いた感じにはなってるか。


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 花を三種の角度から。

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 つぼみ全体の長さは17cm、花の直径は5cm、萼の先まで入れると直径7cm。10cm以上にもなる花を咲かせることもあるらしいから、長く伸びたわりには小さめの花だったけど、サボテン本体の直径が7.6cmだからなあ(カメンコノギスで測ったw)。


 花の、なか。

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これは本当に短毛丸なのか?

 さて、花が開く前から疑問に思い始めたんだけど、これ、本当に短毛丸Echinopsis eyriesiiなんだろうか?


 短毛丸の花は本来は真っ白だとか。でもまあ黄花短毛丸とか、赤花短毛丸、桃花短毛丸なんてのもあるらしくて、それらは別種との交配だという話もあったりなかったり。

 海外サイトを見ていると、Echinopsis oxygonaのシノニムになっているサイトもあったりして、これならピンクの花もあるようなんだけど、でもトゲの長さとかぜんぜん違うぞ?

 短毛丸Echinopsis eyriesiiとしてピンクの花が咲いているのもけっこうあるので、あまりごちゃごちゃ考えずに短毛丸でいいのかもしれないけど。


 もうひとつ引っかかっているのが、稜の数。うちのは11本しかない。短毛丸はもう少し多いはず(13~16)。これは大きくなるにつれて増えるものではなくて、最初から個性として決まってるらしいので、うーん……。

 短毛丸とよく混同されるらしいEchinopsis subdenudataというのもあって、これだと稜の数がやや少ないらしい。けど、トゲがもっと少なくて、アレオーレの部分が沈んでいる感じなのだよなあ。トゲの数は、これも個性でうちのくらい生えているやつもあるようだけど。


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 うちのトゲ。長さは1mmほど、赤い。


 でもって、この大豪丸という和名のEchinopsis subdenudataも、花は白い。そしてすごく香るらしい。うちのは、匂いはほとんどなかった。


 うーん、難しい。エキノプシスには違いないんだけど……。

 ま、深く考えないなら、桃花短毛丸でいいんだろうけど、学名はそれでもEchinopsis eyriesiiなんだろうか、それともこれに亜種名がつくんだろうか、などとやっぱり気になるのでありました。