南国の隅っこ(新)

メキシコ南部の田舎町でカメとイグアナと犬と猫と鳥と暮らしてます。日々の記録。

イポメア・ブラッキー

 ダンナが昨日お店で見たでっかいブロメリアをほしがってしまった……。うーん、ブロメリアって前もでかいの買ったけどさ、あれってあとは朽ちていくだけなんだよねえ。子株は出たし、ふたつ分けて今育ててるけど、はっきり言ってほとんど変化はない。まあ手間がかからないとも言えるけど……高くて場所取る割りに、報われない気がする。


 と、今いち気が進まなかったので(でも来週末買ってしまいそうな気も)、今日はあっちの植木屋行こうよ、土もなくなったことだしさ、と郊外の植木屋さんへ。

 一日中日陰になるベンジャミンの下に置けるようなのでいいのないかな~、と探したんだけど、一個すごくいい感じのがあって、私もダンナも気に入って、これいくら?と訊いたら、確か40ペソとか大きい割りに安かったんだけど、「売約済みなんです~」。なんだよ~もう、そういうのを客の目に付くとこに置いとくなッ!


 他にめぼしいのはなくて、うーん、と諦め気分で入り口のほうに戻っていて、ふとある切り株の上にぽいっと置かれた鉢が目に付いた。うわっ、何これ? と訊いたら名前言われたんだけど忘れて、あとでレシートに書かれた名前は調べてもヒットしないし。Hipomeaってアサガオとかなんですけど?(正確にはIpomoea) 葉の形は近いと言えないこともなく、蔓でもあるので、近縁種かもしれない。レシートには「Hipomea colgante」と書いてある。

 などと悩んで、某所でも質問したりしてたんだけど、Ipomoeaで画像検索してたら見つかった! やっぱりイポメア属は正解で、ブラッキーという園芸種の様子。サツマイモなんだって。花は本当にアサガオそっくりのが咲くみたい。

 40ペソ。


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 新葉は普通に緑色。ちょっと横に伸びた茎から出ている2枚だけが、茶色の混じったような変な色で、それ以外は見事な暗褐色。変な色のは、変化途中なのか、それとも状態が悪いのか。たぶん、変化中?

 それと、下の穴からもじゃもじゃと根っこが出ていて、鉢の中もほとんど土がむき出し状態なのに、根っこが表面に浮き出て、鉢の縁をぐるっと廻っているほど。植物本体(地上部)のボリュームは大してないのに、なぜこんなに根っこが? 植え替えたほうがいいのかもしれないけど、明日様子を見て決めます。

 サツマイモの園芸種ということだから、もしかして鉢に芋が埋まってたりして……。


ヒルガオ科イポメア属

学名: Ipomoea batatas 'Blackie'

和名:イポメア・ブラッキー

スペイン語名:Hipomea colgante「ぶら下がりイポメア」

常緑多年性

原産地:アメリカ大陸


翌日芋ほりしてみた

 名前が判明したのが昨晩遅くだったので、翌日朝。植え替えたほうがいいのかな~、と思いながら土をわさわさと探ってみたら、芋が出てきたッ! まあ食べられるサツマイモとは程遠い感じだったけど。

 そして、根っこが長い長い長い。一本は根腐れしていたので切り取ったけど、残りのほとんどがずるずると一本の根っこだった。


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 一番大きい芋部分を窓枠に置いた状態


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 お芋はこんなの


 で、少し根っこを整理して、元の鉢に植えなおしただけ。そのうち挿し芽(水挿し)もやってみようと思います。

根っこを切ったあと

 一番長い根っこを(最大の芋を残したままで)3分の1ほどに切ったんだけど、そのショックでか、翌日はちょっと全体にしなっとなっていた。元から変な色をしていた葉2枚(横枝からそれだけ出ていたもの)と、本蔓の中ほどの葉が2枚ほど変色して、結局切り落とし。

 しかしその後は全体がまたしゃんとして、新しい葉がどんどん出て、すぐに赤褐色に染まっていっている。